- It is ridiculous to three people die and fall to the two holes - @ FFS / Nagano Art File


Paper,Pencil,PlyWood,Seed 2015
297mm wide x 210mm high


2015年11月21日〜12月19日 / 12:30~16:30(木金土のみ)

於:フラットファイルスラッシュ_ラウンジギャラリー








 フラットファイルのモリヤ君が企画する2015年ナガノアートファイル「紙と鉛筆」展に出品参加する為に、このテーマに促された素材選別をしながら、個人的には2016年の展開を見渡すスタンスのプランドローイングとして位置づけて制作することにした。
 スケッチの類いの所謂「描写的」プランドローイングではなく、構造的な配置(併置)のみによって整理したのは、久しぶりに肉体と直結した指の先のような筆を使った春から夏のドローイング時に、幾度も首を傾げて自らのこれまでの反絵画的な文脈をたどり直していることが理由でもあり、素材論的な併置のスタンスの意味合いが自身にとって重くなったからでもある。

 炭化ケイ素から鉄砂の粒子をいかに併置させるかという系に、鉛筆の芯の黒鉛粉を加えることは弁証でもゴリ押しでもなく行えた(炭化ケイ素、鉄、黒鉛の結晶構造がこちらの併置検証の足がかりのひとつとなっている)が、黒鉛は微粒子故の構造となるしかなかった。三種類の併置という展開も系の先にはみえる。

ー 鉛筆の芯の材料の「黒鉛」の物質名から、「鉛筆には鉛が使われている」と信じている者がいるが、誤りである。鉛筆が使われるようになった初期のころはまだ化学知識が未熟であり、黒鉛は鉛の一種だと考えられていた。シャープペンシルの芯を英語で「lead」(「鉛」の意)、鉛筆のことをドイツ語で「Bleistift」(「鉛、Blei」+「ピン/釘、stift」 =「鉛の筆記具」の意)、はたまた日本語で「鉛筆」と呼ぶのはこの名残である。18世紀末から19世紀初めにかけてようやく黒鉛が炭素からなる物質で鉛を含まないということが解明された。黒鉛は炭素の結晶であり、近代以降の黒鉛鉛筆の芯に重金属は用いられていない。- wiki ー







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