- studies and verification 2021 -
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Novemver-December 2021











冬の星座
winter constellations 2021
on the flatfile koji moriya basics
白樺、古材、アクリル絵具、FlatFileモリヤコウジ制作基盤

 秋になり、湯槽にて幾度となく辿っている平出隆「遊歩のグラフィスム」の、章を跨いで正岡子規個体痕跡へ躙り寄る意識の観測(距離の文体)が、古井由吉の母国語を信用せずにムージル、ブロッホ翻訳という言語構築以降、独特のエッセイズムと成り、頻りに長々と辿った私の母国語学習の響きの中から葛西善蔵と漱石漢詩などの輪郭をふたたび輝かせ、柄谷行人の森敦「意味の変容」へ言及する併置意識も、其処に呼び戻すなどして、私は夢想を続ける「竹馬族」の補装具と、日々取り憑いて刻み磨き時には色を与えた多面体を、モリヤくんが準備制作してくれた「食卓」に併置する。  意識の破片を固有の星とする「冬の星座」は、眺める度になにものかを生みだしてきた長久な空の「星座」の、星々の距離に似た「彼方」を示しながら、これを囲む者たちの意識の値を、みつめられると同時に測るだろう。

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