- investigation - @ Art Project Saniwa / Oiwake,Karuizawa Town






2019年10月3日~11月3日


 捜査  / 2019年 晩夏 町田哲也

 アートプロジェクト沙庭での平面を主体とした作品展開催を機に、最近の仕事を簡単にまとめる事にいたしました。  飯綱東高原に制作の場を移し、野山を歩きながら枝や石を拾う再起動に伴う、曲折の半世紀の自身の生そのものを振り返る時間は、頓挫や戒めの過去を掬いあげる過ごしとなり、関心の衰えない史的事象を顧みて幾度も繰り返した分析的な認識を修復しつつ、意識の屈託を愉しむ風情の大らかな整理となりました。  対外的に共感と信頼を得る為の「交換価値」を切り詰める提示形態というよりも、私的な記録であり、老年という立ち位置での不埒も含んだ、不完全を標榜するかのまとめではありますが、これもひとつの、個体生存の現代的な取り組みと受けとめていただければ幸いです。いずれ絞り込んで分岐する「価値」領域への表出は、別の機会にと考えています。

 よって個人的な進捗に従うしかない作品展は、コールドケース(事件)を追う刑事の捜査部屋壁面に証拠が重なり並ぶ様相と似たものになるだろうと、他人事のように惚けて「*(記憶の)捜査」というタイトルを与えました。
 普段より表出のカテゴリフォーマットを越境することで、創作折衝を模索する性情が私にはあり、空間を想定したスケッチからドローイング、あるいは平面性に取りつく島を得るためともなる立体工作、インスタレーションを季節に促されるまま、節操なく明るさを求めて行っておりますので、偶さか企画側より「平面」作品でと指示があったことが契機となり、普段の見境ない跳躍移動をやや抑制し、平面との折衝に、時を遡りつつ記憶精察の自由を与えた時間がありました。今回の展示もまとめ(books)もそのような流れのままとしました。

*個展サブタイトルは「捜査」とし、booksは「記憶の捜査」としました。





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