君はピノッキオと芳一の足音を聴く

You will listen the footstep of pinocchio and hoichi. Tetsuya Machida Solo Exhibition November 2012

かりそめであっても此処まで辿った文脈に結節を与えて過ごすわけだから、未成熟な奇異驚嘆を排除し東京から 飯綱へという意識的な転移に対する自明な照応として現在を「みえるかたち」にしようとした。
利他的な状況構築をこうした個人的な表明と同時進行させるベクトルは、演繹的な身振りとも受け止められるか もしれないが、単に固有な筋を示すだけのことであり、墓石に彫られる戒名より機能する。

ピノッキオをプレテクストとして目の前に置いたのは、「人間になれない木偶の坊」に表象される「不完全」の 物語の持続形態が今日のハザード照応に切迫感を投入する人々の姿勢と重なったからであり、元通りに恢復する 「再生」ではなく、壊れを維持した「修復」であるという差異に堪えどころを見いだしたことが理由と言ってい い。
同様に耳なし芳一も、観念で姿を消した一千年前の顛末を振り返れば、現在は逆説的に言葉で露にしなければ何 もはじまらない。覆い隠すものをはぎ取るように捉えたかった気分を示した固有名とも言える。
いずれにしろ、震災前では分裂と崩壊が身に沈着する不安の根幹がひとつ不鮮明であったけれども、震災後の息 災とは突き詰めれば「修復」であるという弁えが、観察や検証などの身振りの行方を決定した。

多様な人々が繰り返し日常のテリトリーを超えて交換する場所に出来事を置くことが、私の仕事であり、いわば 間主観の臨床として、世代や生理を越えさまざまを呼び込み時に勘違いを誘発し、思い込みを増長させ、頻りに 反省するといった、超倫理の生成加担ができればと祈るばかり。

「森を歩く芳一はあの時耳を澄ましていたとはっと気づき、ジョゼッペ爺を追うピノッキオは砂浜に足が埋まり 振り返る」という構想併置は、日々のみつめから選ばれたテキスト断片と採取素材によるインスタレーションと、 この秋の日本海観察記録から成る。
あなたは散乱を戒める海を前に立ってうたを歌う / ピノッキオの足音が

You will sing a song standing in front of the sea admonish the scattering. / Pinocchio feet were buried in the sand.
Art Space FLATFILE 1F / pigment photographs print on Museum Etching Art Paper *FGFW Glass / 2012 autumn x11 + The forest floor x 3 *FGFW(floating glass full wood) by FLATFILE product

言葉で身体を消された千年後、あなたは本当の感覚を取り戻す / 耳無し芳一の足音が

After a thousand years that has been erased body by words, you will get back the real sence./ Hoichi hear of his footstep without ear.
Art Space FLATFILE 2F / installation + / Melamine Paint Iron Chassis,Zelkova,branch,*visual and sound system.
*16,Nov.2012 18:00 ~
supported by Higuchi industry Limited company,Iura Construction LTD

"BAR" 16,Nov.2012 18:00 ~ sound and visual event ¥500(1 drink)
Woodcut Print Immediate sales ¥500 (1 sheet) by Akio Umeda (Umeda Print Studio)


Pigment print photograph on FGFW (A3 glass) ¥50,000 *11 sheet limited
Pigment print photograph on FLATFILE Frame (A3 ) ¥45,000 *1 sheet limited Pigment print photograph (A4) ¥35,000
Woodcut Print Plan (pinocchio meeting) on FGFW (A4 glass) ¥25,000 *2 sheet limited Woodcut Print (A4 sheet) ¥500 * Immediate sales print by Akio Umeda
Woodcut Print (FLATFILE Frame) ¥6,000

pinocchio meeting desk (*Production orders 1 month) ¥150,000
high 720 mm x depth 900 mm x wide 1750 mm
white melamine boad (20 mm x 900 mm x 1750 mm), white paint iron chassis (height adjustment)

special thanks
Kazuya Osame (Baeikakkei),Akio Umeda (Umeda Print Studio),Koji Moriya (FLATFILE),Kayoko Iura (Iura Construction LTD),Takayoshi Higuchi (Higuchi industry Limited company),Atsushi Nakajima (3THREE)



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